おまえきけ

140文字で足りないときに連投してリムられないための場所

2022年一番個人的なまとめ

晦日なので一年の振り返りをしようと思います。人様が一番興味がなさそうなことで。

今まで、いわゆるお化粧に全く興味がありませんでした。が、今年になって覚えることに決めました。コロナになり、「化粧、しないな〜」「面倒だしな〜」という話をよく耳にしていました。だけども、ようやく会って遊べるという頃合いになって、実際に会ってみると、みなさんすごい綺麗にしてきてくれる。これはなんか……「悪い」な……!と思ったのが最初のきっかけ。
次に6月にかなり多くの人と会う予定を入れたことが大きかったです。「久々のオフだから」というので筋トレをしている人もいたので、「自分も見た目を整えて会いたいな」と思いました。
最終的に化粧、髪型、ファッションの三方向からアプローチすれば自分のキャラデザをある程度変えれる、ということに気づいて、下半期はすごく楽しかったです。たまたま自分のやりたい見た目と体型がさほど喧嘩しない内容だったのも助かりました。

また友人たちや夫にもすごく支えられました。特に夫は、年甲斐もなく「化粧する!」と言い出した妻を嗤うことなく、見せに行けばいつも「かわいい!」といってくれるだけでなく、「ほんとだ!色が違う!」「肌が明るく見えるね!」と小さな違いにも言及してくれました。なんていいやつなんだ。
友達も「自撮りを見てもらっていいですか?」という、出会い系のスパムか?みたいな連絡を快く許諾してくれました。後でも触れますが、かなりたくさんのことを友人たちに教えてもらいました。
また、誰も「こうしないといけない」ということはなくて、これは本当に助かりました。本当に本当にありがとうございます。また見てもらってもいいですか?

今となれば化粧をしてなかった理由は色々挙げることができます。まず目が本当に悪いので、化粧をする上での障害がめちゃくちゃあります。今でもやっぱり、目がよければなあ!と思うことがたくさんある。メガネが似合うのでそれはいいんですが、それでも視力が良くて伊達メガネをかければいい話だなと思うし。あとは化粧の成功体験がほぼなくて、好きな色を乗せると浮いてしまうし、「化粧している顔」が好きじゃない。お化粧を直すのも面倒だし、社会人のコスプレをするにしか使わない……けど、あまり必要ない……みたいな(化粧っ気がなくても許される業種にいたし、かなり若い頃に人生の伴侶を決めてしまったので、余計に)。
ただ、これは始めてから改めて気づいたことという感じでした。作りたい顔、というのもよくわからなくて、どう言う風にしたいの?と言われてもわからないと言う感じ。全く興味がない、なんとなく敬遠しているというジャンルだとこういうことになるんだなと痛感しました。
いい例として、「化粧をしてからの方がシミが増えてる気がする」って思ったことがあります笑。実際は自分の顔面の解像度がちゃんとあがっただけで、それまではほんとうにぼんやりみてたんだな〜と思います。

なので、芽生えた自我というか、化粧おぼえたことで気づいたことなどを、箇条書きで書き出そうかな。と思いました。前置きは以上です。

  • 意外とコスメについて皆語りたがっている。化粧を覚えようと思った時、「お恥ずかしいのですが、今更ながら化粧というものを覚えようと思います。皆様、ご教授いただけませんでしょうか」とお願いして回った。すると自分の予想に反して皆とても親切に話してくれた。誰一人としてタイムラインでコスメの話題をあげるような人ではなかったのだけど、それぞれにコスメを選ぶ基準みたいなのがあって、こだわりや使ってる理由や、おすすめのものというのがあるのだなと思って、すごく感動した。普通にオタク趣味で繋がったフォロワーが実はDiorに魅せられてしまっていることを知り、魅力や製品をたくさん紹介してくれたのも、なんかすごくいい体験だった。でも確かに美容の話題って女性の間でも難しい話題だとは思う。人によってモチベーションや限度が全然違うし。デパコスもまあ手が出ないよねっていうのをわかってくれる相手だったのが助かった。
    特によかったのが、コスプレをやる友人と話せたこと。顔を描くことで印象が操作できることに純粋に感動できたし、メイクで自分の顔面を改変することに対する苦手意識をかなり払拭できた。(一方で美容系の記事や動画というのはやはり肌に合わなくて、友達に紹介されない限りは見なかった。)
    あと、ちゃんと外見に気を遣ってる人に対してちょっとした「恐怖」を覚えていたのだけど、仲のいい人から地続きにその話題を引っ張り出すことができたから、それもすっかりなくなった。
  • ルッキズムって邪魔なんだなあ……と思った。自分なんかは、優れた容姿を持っているわけではないと思う。化粧も、(無論肌のくすみなんかは消すけども)自分の見た目に統一感を持たせて「キャラデザ」にまで引っ張り上げることしかしてない(それが楽しいので)。行って仕舞えばよくて雰囲気美人なんだろうなと思う。でもさ……それでいいよな……?別に……。
    だから私は今日の洋服かわいいね、髪型似合ってるね、とおなじぐらい、今日のお化粧かわいいね、でも嬉しい、んだけど。そういうかわいい浮かれポンチを心や社会が飼ってるルッキズムが邪魔してるんかもなあ、悲しいなあ、と何度か思ったりした。結局一番スタートにある「化粧しない理由」って、「私なんかがしたところで」だしなあ、って。
  • 練習って大事。子供の頃は、「浮かれてる」と思われるのが本当に死ぬほど嫌だった。化粧品を買って少し試してみることを母親に揶揄されたらと思うと本気で嫌だった。でも今は実家じゃないし、夫はめちゃくちゃいいやつなので、練習だと思って出かける日は全て本気メイクをした(※出社してないので、週1〜2回ぐらいしかない)。時には出かけない日にもした。画面共有を使って友達と一緒にメイクしたこともあったり。上手く言えないけど「練習」って名目にするだけですごく心が軽くなったし、いざ「本番」がきても、練習したことをやろう!と思えて気負いせずにメイクできた。
  • 自分の好きな色を選べばいいというのは危険な思想かもなあと思った。私はブルベ寄りなのだが、色としては黄色系が元々好きで、ピンクとオレンジを選べと言われればオレンジが好き。なのでオレンジチークを選んだ結果、すごく色が浮いて自分で自分を「気持ち悪い!!!」と思ってしまったいやな思い出があった。それもあって、スタートはイヤイヤながらもピンクベースのものを選んで、結果的によかった。今でもアイメイクは好き勝手に塗っているが(眼鏡で目が小さくなるので、アイシャドウが派手でも大丈夫)、血色を表現するチークや口紅はピンクベースのものを選んでる。
  • 自分のファッションに説得力が出る。髪型と服装だけだとイマイチ自分のしたいファッションを表現できないけど、顔面を塗装することでこう、「この格好がしたくてやってる人なんだな」というところに持って行けるんだな、と感じた。これが個人的にすごく大きくて、出かけるのが楽しくなった。
    ユニクロの白Tにジーパンでサンダルみたいなラフな格好も好きなのだけど、それ用の化粧することで「ファッションに無頓着な人」じゃなくて「そういうあっさりした格好をする人」になれたとき、まじで嬉しかった。
    あと美容師さんがちゃんと俺の格好と化粧に髪を合わせてくれるようになった。今までファッションの自我がブレブレだったから合わせられないのは当然である。
  • 色っておもしれー。イラストでも着彩工程が好きなのだけど、顔面塗装でもいろんな色を使って遊んでいる。
    この前ピンクマスカラを買ったのだけど、まつ毛のボリュームはマスカラによって増えてるのに色の関係で顔面での印象はむしろ減るということがあっておもしろ!っておもった。まつエクしたりビューラーでばちばちにして目力を強くするという方向にはさほど興味がなかったので、色で肌に馴染ませたり、目元の血色表現に使ったりできるのはよかったし、単純におもしろすぎる…と思った。
    髪以外の毛の色を塗装しまくった結果、結構黒髪が似合うな…と感じてるところもある。(これは誇張表現というか過大評価なのだけど)上手くコントロールすると髪を黒染めしてるコーカソイドみたいな雰囲気にできるんだろうなと感じた。
  • メガネが似合う。私のキャラデザにはメガネが要る。メガネキャラです。
  • 肌、ワガママすぎる。顔の常在菌は五歳児だと思った方がいい。原稿とかいうのが世界で一番肌に悪い行為なので、五歳児にはほどほどに付き合おうとおもう。

化粧、上手く行ったな!今日のキャラデザはすごくうまくいったとおもいます。というリザルトをあげるための「写真」……に「撮られる行為」もまた「技能」……!と思ったので、この辺を磨いて見栄を張りたいな、と思いました。

2023年もよろしくお願いします。

同人誌を作ろう 作品作り編

同人誌を作っている時の作品作りの流れをまとめたものを私も書きたくなったので、書きます。誰かの参考になるといいですね。

性的な図画は掲載しませんが、描いている作品の傾向上わいせつな言葉がよくでてきますので、注意してください。

よし!本にしよう!と思う

私は同人誌を作るのが趣味で、「あ、これは同人誌にしたいな!よし、しよう」となぜか強く思ってしまいます。そう思ったが最後なので作りますが、なぜそんなことになるのか。不思議ですね。

みなさんもなんらかの理由で「同人誌」が作りたくなったとします。そう言う時、ほとんどの人は何を本にしたらいいかわからないのではないでしょうか。お金もかかるし、時間もかかるし、買ってもらえるか不安。そういう世界に足を踏み入れるとわかっているので、どうしてもここで足踏みすると思います。描きたいものも、なんだか漠然としていることが多いかもしれません。

なので工程とは少し違うし後のことと前後する内容でもありますが、先に「どう言う作品を同人誌にしようと思っているのか」という傾向について書こうと思います。

タイトルありきのもの

自分の漫画の同人誌は80%ぐらいこれです。こういうタイトルで中身こういう話だったらめっちゃおもろいな〜!って私が勝手に思い、その思い込みが解消できない時、本にします。

過去作だと「一時には寝る」とか「返事はいらない」、「愛しの君とこの世のはたて」などがそうです。

「一時には寝る」の1ページ目です。寝てませんね。

「hotfix」も元々は曲名タイトルだったのですが描いてる途中でタイトルの要素が入れられなくなってきたのでなしになりました。

なかなかネットに上げる漫画でタイトルを意識することはないんじゃないかと思います。同人誌だとまず表紙やサンプルというワンクッションがあって、その先に作品があるので、タイトルを絡めた作品作りをやりやすい気がしています。(なのでタイトルありきじゃない作品に後からタイトルをつけるのはすごく苦痛になってしまいがち……。うまく落とし込めた時はホッとします)

「同人誌」という枠組みの中で完結してくれたり、補完してもらったほうがいい題材

同人誌にするという行為で、本という媒体の中で完結してくれるのではないかと私は思っています。特に同人は商業のものと違ってある程度読み手は丁寧に読んでくれる可能性が高いと思っています。「この本では、そういうことになっています」が結構ちゃんと通用するのが、本の強いところじゃないかと。描ききれないところは欄外に無限に注釈書けますしね。手前にいっぱい注意書きを書くこともできます。いやまあインターネットでもそうなんですけどね。でも通常本って最初から読むので、その流れの特定のタイミングで確実にその文章を読ませられる強みがあるなと思っています。本を書く時どうしても多くの人に受け入れられる、まともっぽい話を……と思ってしまいがちですが、意外と好き勝手していいのは同人誌の方なのかもと思ったりします。

まあ、「見てろよ、これが自カプの『正解』だからな……」みたいなスタンスはインターネットでバレるとヤバいので同人誌でやる(結果作品はなんかマトモっぽく見える)のパターンもあります。というか、よくやります(この話は危険なのでここで終わりにしましょう)

同じテーマでまとめたもの

最初に作った漫画の本が「音ゲーが好きなキャラが仲間達にそれぞれ合うと思う音ゲーを布教していく(過程で音ゲーの楽しみ方を色々紹介する)」という本でした。メンバーの数だけ短編が入っているオムニバスです。最後に簡単な総集をして終わります。

オムニバスが好きと言うのもありますが、そのキャラクターたちは箱推しだったし、ネットに上げてバラバラになるよりはまとめて出したいという気持ちがありました。ミラプトではまだやってないですが。ミラプトはどっちがやってもいいカプだと思ってるので、例えばプロポーズをミラージュからするパターンと、クリプトがするパターンの2本を描いて一冊に、とかもやってみたいですね。

自己設定が強かったり、元の設定を改変するような内容

手前にも書きましたが、やろうと思えば延々と注意書きを書いて回れるし、印刷は液晶よりも小さな字を許容するので、自己設定が強い系をやるのは結構適してるなと思います。サンプルでもざんざん脅せますし。頒布するのは勇気がいりますけどね。

過去作だと「hotfix」は強化電気回路とデータ漏洩のスキンを描いたものですが、クリプトに「強化電気回路」をつけたのはワトだろうなあ、という漠然とした思いがあって抜けなくなってしまいました。あと自カプはスキンごとに人物そのものが違うという設定が好きな人が多いのですが、そういう経路である以上同一人物であってほしい。その注意書きが描ける同人誌だから描けたなと思います。自カプの初R-18がオリジナルスキン以外になっちゃったのは緊張しましたが。

「これだけだと勘違いが起きそうだな…」みたいなやつ

ようやく仕上げた作品が、どちらか一方方向に寄ること、ありますよね。私はちょっと不調気味のミラージュが好きですけど「そういう日もある」というだけで「そういうやつだ」と思っているわけじゃない、けどショボショボのミばっかり描いてたら「なんだこいつ、エアプか?」ってなりかねない。そういうとき、「そうじゃありませんよ〜;;」って言い訳するように別の要素を強くした作品を同じ本に詰められるのもまた同人誌のいいところだと思います。「Make Me Your Own」とかはそうで、ミラージュがカッコ悪い話と、かっこいい話を一緒に入れてます。どっちも自分の中ではミラージュが持っている側面の一つです。

テーマとタスクを書き出す

かっこいいことを言っているっぽいですが、こういう本にしようと決めて、それを未来の自分が忘れないようにメモすることから始めます。

ストーリーの展開や根幹に関わってくれそうな「描きたい」と、そういうわけではないが描きたいものを、分けている……というわけではないですが、その両方を挙げていきます。上記のとおりにタイトルが先だと「一時に寝るというタイトルで一時に寝ないミラプトのクリプトを描く」というお題みたいなものがあって、そこから描きたいものを紐付けていきお話の展開などを決めます。(返事はいらない。のように結末だけ決まっていて手前に伸びるように「描きたい」をつなげていくパターンもあります)

テーマ

お話の根幹に関わってくれそうな「描きたい」を「テーマ」と呼ぶことにします。こういう自カプが見たい!という明るい理由もあるし、「いや、自カプたちはみんなが知らないだけで本当は"こう"なんじゃない?!」みたいな結構「ヤバ」い動機の時もあります。

こう言うのをイベントなどの同人誌を発行するきかっけがないタイミングに思い付いたとしても、メモしておけば「ネタ帳」になっていいです。どうして描きたいかも一緒にメモれるといいですね。忘れるので。今はスキーデートに行くミラプトが見たいのと、あと初夜が描きたいです。(スキーデートは、スキーウェアを着てるミプと運動神経がよくてモテるミにムッとするプトがみたいから)(初夜は、フォロワーさんが長くて真面目な話を描いてるのに感化されて、長くて真面目な話を書くなら初夜がいいと思ったから)

「Make Me Your Own」という作品では試合の戦績が悪くてしょげるミラージュがクリプトに慰めてもらう話を描きました。これは「陽キャのミラージュさんも落ち込む日くらいあるはず!」「月キャラのクリプトがミラージュに救われる話は公式くんも書いてたけど逆もあるはず!だって支え合うカプだから!ミプは!」「でもミラージュさんは弱いやつじゃないので調子取り戻してほしい(面倒なオタク)」という気持ちがあって落ち込んで→励ましてもらって→調子にを戻していつものミラージュに🎶という話にしよう、と決まりました。

試合がうまくいかず落ち込み

励ましてもらい

いつものミラージュに

 

その上で曲名をタイトルに持ってきて、細かいところにその要素を足していきました。

タスク

タスクはお話の根幹に関わってはくれなさそうな「描きたい」です。「衣装をしっかり描きたい」「クリプトをかっこよく描きたい」みたいなものから「攻めフェラを描く」「萎えているペニスを絶対に入れる」「事後もしっかり描く」みたいなものまで含みます。さっき出てきたスキーデートにいくミラプトだとスキーウェアを着ているミラプトを絶対に描きたいことや、彼らが宿泊する施設の解像度もそこそこ高いのでその設備なども描きたい、と思っています。

「返事はいらない。」では「いつもより手をしっかり描く」というタスクがありました

ただどんなに強く思っていても、忘れます。これらは思いつく限り書き出して全てメモします。そしてコマが埋まらない時や展開に困った時に見ます。そして今回はクリプトはすごい元気に喘いだけど、本当は慎ましやかに声を我慢してほしいんだワ…みたいなのがどうしても発生するので、これもどこかにわけて保存しておきます。それを未来の私が見て、その後悔を取り戻すために次の本を描いてくれます。怖いですね。

テーマとタスクを元に肉付けをする(プロットを書く)

プロットとはお話の流れを忘れないように書いた要約のようなものです。大まかな話の流れと一緒に抑えたいテーマや達成したいノルマを書き込んでいきます。

元々はテキストで起こしていましたが、今はプロットの段階ですでにビジュアルがしっかりきまってるようなコマなどは一緒にメモを残したいし、さりとて長文を手書きで書くのはいやだ〜と思って、タイピングと手書きのハイブリットができるイラストのソフトに書いています。

これは次の作品の冒頭のプロット。描くのが少し先なので忘れないよういつもより細かくメモしてあります。

実際の下書きでいつ描けるかわからないけど今結構しっかり「これを描きたい」っていうのがあればそれを絵で残すようにしてます。

あと自分はそこそこ慣れてきたのでこれを描くのにこれくらいの時間(ページ数)割きたいなというのが感覚でなんとなくあるので、ページ配分もプロットに書いていることが多いです

こんな感じでどれぐらいの量それについて描くのか最初に大まかに決めてることが多いです

ネームを切る

プロットを元にネーム、漫画のもとになる設計図を作ります。

モザイクのところは一応R-18のシーンなので…

紙にボールペンなどで描くことが多いです(ボールペンなのは、鉛筆が擦れて見えにくくなるので…)。紙だとこのあと作業する時に横目に見やすい。

この時はセリフをしっかり書いているところが多いですが、セリフは基本思いついたところだけ。プロットと実際の漫画を紐づけてもらったり、頭の中にぼんやりある漫画のアイディアをとりあえず書き出す目的で書きます。簡単な絵を描き出してこれはこうしている、こう言う意味の言葉を言う、みたいな註釈をかいていくことが多いです。書きたいものの解像度を少しずつでもいいので上げていくのが大事なので、「思いつかないのでそこで作業が止まってしまう」を極力なくすようにしています。ここでようやくベットイン!でもえっちの内容はまだ決めれてない……というときは「エッチする」とだけかいて後回しにします。

ネームを切る時に参考になりそうな大まかな漫画のルールをまとめてくれているサイトがありました。こういうのは絶対に守らないといけないわけではないですが、漫画のテンポ感を掴むのに便利です。

細かい調整は下書きの時にやるのでイマジナリーラインとかそういうのは全部忘れて描きます。

manga.jp.net

クリスタにデータを作ったり、同人手帳にスケジュールを組んでもらったりする

ここまでくると同人誌を作るという運命から逃れられなくなります。腹を括り、漫画を仕上げていくためのデータを作ったり、何らかのイベントに間に合うのかの確認などをして、「あとは描くだけ」のところにもっていきます。

データ作成(本の内容の決定)

漫画を作るためのデータをクリスタに用意します。見開きは2ページ統合し、漫画制作に使用しているレイヤーを一旦一つのページに全て用意し、それらをネームでわかったページ数分複製します。

レイヤー数は多いですが素材として登録してるのでセットはすぐできます

漫画はその特性上、複数ページに渡って同じ素材やトーンを使ったり、似たようなレイヤー設定のものが何度も必要になったりするので、最初に用意しておいて複製するという形が一番楽だという実感があります。

上の画像で貼られている基礎的なトーンとは別に、作品を通して恒常的に使うトーン(ミラージュの髪につかっているグラデーションのトーンや、首のスカーフの柄のためのトーンなど)があればそれを先に追加して、その状態で複製をかけます。

その上で、同人誌がトータル何ページにするかを決めてしまいます。同人誌には本文以外に「奥付」が必ず必要で、その上で好みによって中扉をつけたり目次をつけたり注意書きを添えたり後書きを添えたりします。冊子印刷はほとんどの印刷所が4ページごとに値段を設定していて、44pだろうが42pだろうが値段は同じ、ということがしばしば発生するので、そういうことも加味して総ページ数を決めます。
私は本を読む時(ページをめくる時)のテンポ感みたいなのを大事にしたいので、ここはこだわって決めています。

スケジューリング

同人手帳というサイトにスケジュールを管理してもらいます。

qovo.jp

作業開始日や締め切り、制作にかかる時間、作業できる時間数などからざっくりとしたスケジュールを立ててくれます。私は同人手帳君の言う「何日までに下書きを終わらせなさい」みたいなやつは見ておらず、進捗を入力して全体として間に合っているかのみを確認しています。(同時期に複数の締切を抱えている時は一緒に入れておいて参考にします)

仕組み自体は簡単なのですがちょっと使い方のコツをお教えします。

  • 各工程の予想時間について
    急に言われても結構困る部分だと思いますが、休憩時間込みと思って大雑把に・多めに申告しています。自分の場合下書きとペン入れ・ベタがそれぞれ2時間、トーン・仕上げは1時間で入力しています。写植は入れてないですけど次から入れた方がいいかもしれない。
    表紙(カラー)は48時間で申告しています。カラー絵は気分が乗ると3日ぐらいで仕上げられているので。
    その時間かかってたら間に合わないよ!といってくる場合もありますが、その時は同人手帳君側で調整してくれる機能があるのでそれに従うと楽です。
  • 1日に作業できる時間について
    私はこの生活になってから通勤が一切なくて毎日定量の作業をするのが非常に楽な環境にいるのですが、そうでないという人や、休みの日に一気に進めるという人は週末などに一週間分の作業を一気に打ち込んでおくのがいいと思います。
    経験上、休憩などを抜いた純粋な作業時間が、1日あたり5時間以上になるとキツくなってくるので気をつけてください。
  • 「締切より○日早く完了します」と言われた時
    どうやら余裕のあるスケジュールが組めているらしい、と思ったら、締切を変えて早割などを目指すのもありですが、とりあえず同人手帳上での「作業を開始する日」を遅らせて「締切より○日早く完了します」の表記がなくなるまで調整するのがおすすめです。もちろん、実際の作業開始日を遅らせる必要はありません。
    というのも、同人手帳くんは今後「予定より遅れている」とか「予定より早い」といってくれるんですが、この「予定」というのは最初に組んだ「締切より○日早く完了」する「予定」のことです。つまり、組んだスケジュールを守ると締め切りより二週間も早く終わるんだしゆっくりやろう、と思っていても、同人手帳君は「最初に建てた予定より遅れてる!締め切りには間に合うけどさ!」と怒ってきます。これが結構ダルいので、調整します。

ネームを元にコマ割りをする

ネームを見ながら「コマ割りカット」ツールを使ってコマ割りをしていきます。

コマ割りは難しいと思うかもしれません。二つルールがあるとされています。守ると急に商業漫画っぽくなるので守っています。

1つ目はコマとコマ同士の余白の幅を変えて「縦の余白の方が細い」という状態にすること。2つ目は見開きになるページで左右のコマの高さを揃えないことです。読みにくくなるとされています。

データ上ではピンとこないことが多いですが、印刷すると見開きの中央部分(ノド側)は本が綴じられている関係上かなり隠れてしまって目をどう動かしたらいいかわからず読みにくくなるようです。

ネームの上では守れていなくてもデータとしてちゃんと起こす時に点検して直します。また手癖で似たようなコマ割りをすることもあるので、必要であればそれも修正します。ネームにはあまり手を入れません。

四角のコマではうまく描きたい部分全てを入れることができないという場合もあるので、その時は斜めにしたりします。クリスタ君の機能でこのあたりはかなり簡単に調整できるので、下書きを描いた後に調整することもあります。

描きたいところを描いたり、フキ出しを枠内に納める時に、枠から変えるのは結構便利だったりします。

コマとコマの余白はやや大きいぐらいが読みやすいですね。私のは狭いな。今反省しました。次から活かします。

表紙のことを考える

同人誌の顔でもある表紙を考えるのは、同人誌を作る上でもかなり好きな工程で、誉のある作業です。タイトル先の場合はタイトルと一緒に表紙のビジュアルもぼんやり浮かぶことが多いです。また、私はいわゆる特殊紙や特殊装丁が好きなので、この時に一緒に考えることが多いです。直近の同人誌二冊(返事はいらないと愛しの君と〜)はどちらも装丁ありきのものです。

私はカラーイラストを描くのがかなり好きなのであまり悩んだことはないのですが……もし考えるのがつらいという人は好きなアーティストのMVやジャケットデザインなんかからヒントをもらうといいかもしれません。「hotfix」の表紙は結構評判が良かったのですが、これは似たような経緯で決めました。

「Make Me Your Own」は2周年のトレーラーで自カプが赤が似合うとかいうてイチャついてたので赤にしました。その上で、結構目元をほめてもらえることが多くて「イラレだと無限に拡大できますよ〜w」って画面見せたらすごい喜んでいただけたのがうれしかったため、クリプトと目の中に映り込んでるミラージュどちらも描いて表紙にするというアイディアに至りました。創作者としてだいぶ贅沢っぽい。

冷静に考えれば位置関係とかは謎なのですがとにかくよく見るとミラージュが目の中にいます

アイディアをまとめて下書きができたらあとは好きなタイミングで仕上げます(下書きが終わったあたりで仕上げることが多いかも)

ちょっと練習する

同じ作品の中で絵のタッチが変わったり、使ってるトーンが変わったりするのが嫌なので、原稿とは別に練習のモノクロ絵を描くことが多いです。特に今まで描いたことのないスキンを描いたりする場合はどこはどの濃度のトーンで塗るか、どの素材が必要なのかを知っておきたいし、最初にペン入れするコマの心理的ハードルがぐっと下がるのでやります。

練習で描いた絵

作画・写植する(セリフを考える)

以前にもちらっと書いたのですが、自分の中では下書きとセリフを考える行為がコストが高く、トーン貼りはかなりコストが低くてAPEXをしながらでもできます。ペン入れはその中間ぐらい。セリフは思いつく時は全て思いつきますが、そうでないときはてんでだめです。
すべてのページの下書きが終わってから次に進む、という方針でやると「下書きが描けない日の私」が悲鳴を上げてしまうので、やれる時にやれるものができるようにバラバラに仕上げていきます。描きたいコマから描いていくことも多いです。
とは言え、下書きは描ける日に一気に済ますし、ペン入れも同様なので下書き7:ペン入れ2:トーン1ぐらいの比率で進んでいきます。こうしておけば後半のスケジュールがやばくなってきた頃トーンばかりになるので少し自分も楽です。

こうするためにネームはかなりきっちり切ります。タスクを書き出しておくこともここに活きてきます。
絵のうまさやタッチがページによってバラバラにならないか?と訊かれますが、なります。本人にしかわからない程度だと思いますけど。
私が敬愛する武井宏之先生はシャーマンキングの完全版を出す時気に入らないコマだけ丸々書き直しておられました。連載初期と後期でかなり絵柄が変わったんですが、それを一切加味せず、普通にその時の画風で。結構すごいのであれを見たら趣味の同人誌なんて出来上がってりゃ100点だなって思います。
まあただあまり顕著にならないよう、作品内で矛盾が生じないよう事前に決めた練習内容をしぶしぶ守って描いていることが多いです。ただ後になってから全ページ直したこともあります。一番新しい作品のナイトクローラーのマスクの描き方などはそうです。

マスクの黒い部分をどうするかが変わってます
(ちなみに理由はいい感じの素材を作画途中で見つけられたため)

体調や諸々の影響で、作業する日になってるのに絵が描けない時もあります。そのときは他の同人誌に関わる作業をやることにしています(見積りをとったり、素材や資料を探したり)。

原稿をはじめたら大体週に20〜28時間ぐらい、多い時だと35時間ぐらいやっていると思います。週末に一気にというよりかはコツコツやるようにはしています。ゲームしながらも結構多いので正確なことはわからないですが、ちゃんと毎日8時間寝てます。

下書き

下書きします。クオリティはバラバラで、基本的に細かいところは下書きでは描きません。同じような比率や余白でキャラを入れると漫画が単調に思えるらしいです。下書きを描いた後にその部分を選択して移動させたり拡大縮小させることで調整しています。

難しい構図を描く時は3D人形を配置したりすることもあります。2度3度下書きを重ねることもあります。

下書きを重ねる時は常に全部描き直すのではなく、描けなかった部分だけ描き直すのが時短になっていいんじゃないかな、と思います。

写植

本当は下書きが終わった後にセリフを入れた方がいいです。難しい話なので省略しますが、漫画も所詮「読み物」なので文字が読みにくいと多大なストレスが生じてしまいます。セリフだけでもスムーズに、順番通りに読めるように配置したい。でも絵の都合上隠したくないところもあるし、入ると思っていたテキスト量がはいらなかったりする。そもそも吹き出しの下は基本的に隠れるからちゃんとしなくていいし……。そうなると下書きの段階で双方調整しながら配置した方がいい。

という自戒を込めて下書きの後はセリフを入れよう!と書いておきます。セリフを考えるのが苦手……というか、細かい言葉尻とかも調整したいと思うので時間がかかり、つまり、後回しにしがちです。ほとんどできあがってる絵に対して「合う」セリフを後であてがうというかなりアホなことをやることもあります。

(本当はこうなるほうがいい……と思う、セリフにあった表情というのもありますしね)

ペン入れ・ベタ入れ

ペン入れをします。ペンはクリスタで素材として販売されてる二つのペン設定を融合させたキメラペンを使ってるので、皆さんに紹介したり、あるいは自分で配布したりできません。すみません。

追加で書き足す用の抜きが長いペンと、抜きと筆圧感知がおとなしめのメインでペン入れする用のペンの二種類を使っています。

自分に合うペン設定を探すのってムズいよね…

ペン入れはベクターレイヤーで行っています。特にベクターレイヤーにある「交点消去」という機能が便利で、これのおかげで簡単な下書きからでも絵が起こせています。

tips.clip-studio.com

これは持論なのですが、ベタ範囲は多い方が画面が締まってかっこいいと思います。どうしてもトーンが少ないことを気にしがちですが、ワンピースもナルトもほぼトーン貼ってないですし、ベタである程度絵が完成してる方がいいのかな〜なんて思います。ただめちゃくちゃ難しくなりますけども。

自分はいわゆるツヤベタが大変苦手だし、タッチも汚いので素材に頼るところが多いです。

素材やブラシを使ってるところも多いです

トーン・仕上げ

トーンを貼ったり装飾ブラシを散りばめたりして仕上げます。描き文字も苦手なのでほぼ素材に頼っています。
白ふちの文字とかもトーンを貼る時に悪さをしがちなので先に書いてあっても非表示にしたり、終わった後に乗せることが多いです。

基本のトーンは15%、40%、60%の三種類を使っています。基本的にこの3色に色をあてがいます。肌色の部分は一個上の濃度の色で影を入れたりしますが、基本的にすでにトーンを塗っているところの上に影を乗せたい時はベタやタッチの素材を使っています。そっちの方が印刷が綺麗な気がする。

基本トーン以外のトーン(レイヤープロパティからトーンの濃度を指定しているわけではないトーン)は一つのフォルダに入れて一括でトーン化をかけています。
ミラージュの髪なんかはグラデーショントーンです。

またコミスタからクリスタに変わる時に色々仕様が変わって、トーンの状態でそのままトーン作業をすると色々とだるいので、一度トーン表示を切ってグレスケの状態で作業し、完成した時にトーン表示に切り替えています。いずれミスりそうでこわい。

これはグレースケールの状態

完成

本文以外のページ作成

奥付や注意書きのページ、後書きなど、本文以外のページを作ります。これは主にイラレで作っています。

いかにも一般流通している本みたいなクールで簡素な奥付が好きですが、デザイン的でかっこいいやつもわるくないなという気が最近はしています。

これは作っていただいたロゴがかっこよかったのでドンとつかわせてもらいました

入稿する

こういう作業を続けているとなんがいずれ全てのページが仕上がった気分になります。完成っぽいですね。完成です。

点検した後は慎重に出力して、印刷所に発注をかけ、入稿します。

Twitterに報告してフォロワーから褒めてもらいます

以上です。お疲れ様でした。

シングル九段になってうれし〜〜〜〜!!って日記

過去の自分より上手くなる。beatmania IIDXの本当の面白さは、ここから始まります。

今日はビートマニアの話です。

七年ぶりぐらいに最高段位を更新して、シングル九段になりました。コロナがヤバイ!ってことで国が配ったお金を元手に構築したインフィニタス環境で、どのタイミングからシングルをやり始めたのかはいまいち覚えてないんですが、約一年ぐらいそこそこ真面目に頑張りました。なのですごく嬉しい〜〜〜!

こうしたら上手くなりました!という話を書きにきた訳ではありませんコーチングを受けていた影響が大きかったのもあるけど、上達のために苦痛を強いたようなことはほぼなかったからです。ちょっとだけ運指矯正めいたことをしましたが、結局治ってないし。フォルダランプがやっぱり憧れるので、解禁済みの曲を一通りプレイすると言う過程でどうしても嫌な譜面に当たることはありましたがそれぐらい。

ビートマニア、今まさに復帰しどきな気がします。新しく始めるには……別に他にもっと親切な音ゲーがいっぱいあるけど……何らかの理由でビートをやめてしまった人々にはまたぜひ遊んでほしいゲームと言えるゲームに返り咲いている。特に自分と同じようにtricoro〜PENDUALあたりで一度離れてしまった(※自分の場合はシングルを、という感じだけど)人にはもう一度やってほしい。

ビートマニアは正直もうずっと難しくなる一方で、これは変わってません。個人的にビートマニア暗黒期と呼んでいる21SPADA(2013年)から23copula(2015年)は顕著で、高難易度は闇雲にむずい、低〜中難易度は譜面が適当すぎるの傾向が強かった、と思います(異論はあると思いますが)。その傾向は24SINOBUZから若干薄れ(SINOBUZの譜面はコンセプトを明確にすることでクソ譜面化を避けている気がします)、以降は加速的に進化しています。

現代ビートマニアは端的に言うと☆8もむずい。様々な要素をつまみ食い的に拾う譜面が多く、一つの要素に特化したような譜面はもっと要素を強くして一つ上のレベル帯にあがっているような印象。乱打だけでパチパチ叩かせる☆9っていうのがあまりなく、物量をさらに増やした状態で10として実装されている感覚があります。CNもスクラッチも平然とした顔ですごいことをやらせようとしてくる。こう書くとええ……って感じなんですけど、これが面白いんですよ。古いアナザー☆8☆9のおもろめの譜面を現代のユーザービリティあふれる譜面に作り直してもらっているレベル、というと褒めすぎだと思うんですが、音ゲーの一番のデメリットである「低難易度の譜面はつまらない」が本当に少ない。元々☆11☆12叩ける人が復帰してパワーが落ちてるので☆10で手一杯、と言うときに全然飽きさせない譜面が揃っていると思います。

そして何より新人が本当にアツい……!20年以上前の曲でシコり続けておりいまだにサカナやろう!とかいってる老害がいうので信用してほしいんですが、本当にアツイ。HuΣeR&SYUNNがアツい。とりあえず現代ビートマニア譜面を味わいたいならbemanisoundteam"HuΣeR"を探してほしいレベル。「韓国人に生まれないと叩けない(難易度のCN)」って表現が好きなんですけど、そんなド未来を生きてるCNとかもマジで見ものです。やると自分が叩くことになるんだけど。


www.youtube.com

あとなんかよくわかんないんですけどもうずっとTAKAさんがはっちゃけ続けてるので、ヤバイですよ。djTAKA、今一番ヤバい。私はdjTAKAのファンとかではないのでつが、、

ライトニング筐体だと本当に判定がキレイ。遊びやすく(というか上達しやすく)するための整備も、前作くらいからガンガン導入されています。我々はすぐHuΣeRのおかげだ……と叫ぶのですが、プロリーグ設立の影響も大きいんだと思います。実際ビーマニがよくなりだしてきた頃とDOLCEがKONAMI所属プロだった時期ってかなりかぶってますし。

そんな訳でビートマニアくん側の並々ならぬ努力の結果、本当にマジでそれらしい対策もないまま、やってるだけで上手くなれました。緑数字をトータルで40近く下げたぐらいかな?それだけです。プレー頻度もそんなに高くなくて、週に3日プレーしてたら多い方なぐらい。それでも万年八段で、スコアも全然出ない、ちょっとだけ人より皿が回せて縦連がうまいだけの女が、ウン年越しの壁を超えることができました。その上、この先も全然やれそうだなという手応えがある。

このあたりのパワーも常人になった。

EMP以前の「過去」の譜面から暗黒期も含めた近代、そして現代を経た結果、(本来なら)一番プレイ層が厚くなるであろう☆9☆10前後が本当に手広く遊べる、このおかげに尽きるなと本当に思います。

実際コロナがあってもなくてもゲームセンターって突然通えなくなるものだし、インフィニタスの環境を整えるのは簡単なことじゃないのでおすすめしにくいゲームなのには代わりないですが(自分もゲームセンターには別に行ってない)ぜひたくさんの人に現代のビートマニアを味わってほしい。

あとDOLCEの配信ね、とてもおすすめ。この人マジのガチで音ゲーが好きだな〜〜〜〜!!!!ってなる。切り抜きで映えるタイプでなくて付けっぱなしで見るのがおすすめのタイプのストリーマーですけど、みてると本当に音ゲー熱に当てられてやりたくなるのでおすすめ。この人何回「もう一回だけやっていい?!」っていうんだろうって思いますよ(そして誰に許可を取ってるんだろうとも)。

あわよくばライバルになってください。

隙あらば自分語り パンセクシュアル(全性愛)について

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今日は皆さんに「パンセクシュアル」と「バイセクシュアル」の違いについて話したいと思います!

みたいな漫画を描こうかと思ったんですが、こう言う可愛い絵でのそういうのって良くも悪くも影響力があってよろしくないので、普通にブログで隙あらば自分語りおばさんしようと思います。

なぜかと言うと、APEXのキャラクター「ヒューズ」がしばしばバイセクシュアル(両性愛者)と混同されがち、「ローバ」がパンセクシュアル(全性愛者)だと混同されがち(実際は逆)で、正直違いのわからない人が多い気がするからです。ヒューズはノンバイナリーのブラハとのコンビが人気なので余計に気にする人が多いと思うのですが、「だからパンセクだ」というのもちょっと違う気もしたので。

ちなみに私もかなり最近になってこの概念を知りました。若い頃に知っていれば少し楽だっただろうし、もう少し性格がやわらかかったかも、と思います。

というのも私は長くバイセクシュアルであると公言することに強い抵抗感が合いました。理由はただ一つで、同性と実際に付き合ったことがなかったから。人並みの性欲を持ち合わせており、恋愛と性行為を完全に結びつけていた自分からすれば、「女の子とも付き合えると思っているけど、実際に性行為に至った時に<ごめん無理>って言うかもしれない」というのが非常に恐ろしかったのです。

同性とそういった行為に及んだことがない(し、もう及ぶことはない)ので実際のところはわかりません。なのでずっとこの話には蓋をしてきました。
なんですが……恋愛経験が薄いからといって自分のセクシュアリティについて考えちゃいけないってことはないなと急に思い立ちました。
それで調べた結果、パンセクシュアルという概念に至りました。

パンセクシュアルの説明をされる時、「あらゆる性別の人を愛する」と書かれることが多いですが、「相手の性を一切加味しない」というのがよりわかりやすいと思います。BLでよくある「男だからとかじゃねえ…!お前だから好きになったんだ!」っていうアレです。ていうか私はBLでこの概念に出会いすぎててそう言うもんだと思ってた。

またパンセクシュアルの中には(ウィキペディアくんによると)「性は意味のないもの」と考えている人々もいるらしくて、私はその部類です。性とは肉体の型番でしかなくて、セックスの仕方が変わるな、ぐらいなものです。そのせいかどうかは知りませんが、別に自分の性別に違和感はないけどちんちんは欲しいなあと思っています。ちんちんでしかできないことができず悔しいので。でもちんちんが生えたからといって女とヤりたいかといえばそうではなくて、男のアナルにも興味はあります。めっちゃ好きインなった人にセックスはできないといわれても、そうか……(おわり)です。
また自分の考えでは同時に精神と肉体は切り離せないものだと考えているし、型番によって得意不得意が発生するのは道理なので、生物学的差異があることと「性は意味のないもの」は矛盾がありません。

これらは、変な話ですが「ジェンダーレス」「ジェンダーフリー」の概念とかなり近くて、そのせいで自分はかなり長い間勘違いさせられることになっていました。つまり「これからの社会、そうなっていくべきであって、いつまでも異性だの同性だのいってるやつは遅れてるな」みたいな……。私が進んだ考え方なのではなく、パンセクシュアルだっただけなんですよね。

基本的にパンセクシュアルって性愛の世界ではかなり無敵に近いと思います。ある日夫が「本当はトランスジェンダーで……」っていいだしても「なるほど!オッケー!👌」って感じですからね。性とか意味ないと思ってるので本気で「女の子なんだからそんなことしちゃだめ!」とかいわないし。本人はえーっていうかもしれないですが、今の夫より先に私を見つけてくれて好きになってくれた人が女性でも多分抵抗なく暮らしてます。たまたま伴侶の肉体の型番が凸型だったぐらいの気持ちなので。

ただ10代の頃はそれでちょっと困ったりもしました。如何せん「優しくさせると好きになる」「仲良くなると好きになる」みたいな童貞ムーブを全方位に行うことになるので、「性のセーフエリア」がないんですよね。この人とはそういうのじゃないから安心♪みたいなのが一切持てない。そのせいで多分依存する傾向が強かったし、友達に恋人ができると多分その辺の人の5倍は嫌だし、男とのえっちな夢も女とのえっちな夢も見るし険しかった。その上バイだといってレズビアンの女性と付き合っていざセックスできなかったら申し訳なさすぎ〜〜〜!と思ってたのでつらかったですね。今は無敵です。

なんでもいけますよ〜!みたいなそういう懐の広いやつというよりは、相手が男とか女とか本当にそんな重要かな……って思ってる感じの人間だと思ってもらうのがいいかもですね。

ローバは「女の子でも可愛かったらイケる❤️」みたいな感じなのでバイセクシュアルかなって感じですね。

同人誌を作ろう スケジュール編

フォロワーたちが同人誌を作ってくれるそうです。ヤッター!

同人誌を作るとなるとどうしても中・長期的な制作をほぼ一人ですることになり、なかなか大変です。自身の調子に強く左右されるため、「せっかく原稿をするために時間を作ったのに全く進まない」になりがち。

その上やることが多い。

今回の記事では同人誌を発行するまでやることを概ねまとめておくことで、「作品制作が進まない時でも同人誌発行に必要な作業はする」「自分の中で低コストな作業・重コストな作業を分けておき、できるときにできるエリアのものを一気にやる」という自分が同人誌を作る際にやっていることを皆さんに提案できないか、ということをやります。

通販での頒布(自家通販)のやり方については別の記事でまとめています(最近は私はイベント開催時はBOOTHの倉庫から発送を利用し、その後自家通販等に切り替える方針を取ってます。ですので参考程度に)

shikiharu.hatenablog.com

また記事では便宜上本文が漫画であることを前提に書きますが、イラスト本・小説本にも多少応用は効くかと思います。

以下に私が同人誌を作る上で行っている工程をまとめておくので、これらを順不同かつできるときにできることをやりましょう。

本文制作以外の作業

イベントに申し込む・申込期限、イベント開催日を確認する

一番最初に書きましたが、イベントに申し込むことは必ずしもスタートラインではありません。先着で満了するタイプのイベントも抽選するタイプのイベントもあるので一概には言えませんが、私は割合後回しにする方です(イベント参加が目的になってしまってグズグズになるタイプなので、作りたい作品の締め切りを決定してもらうぐらいの気持ちになってから申し込む)。まず申し込む申し込まないを抜きにしてイベントの開催日を確認し、逆算して「印刷所に納品してもらわないといけない日」を決定します。必要であればサークル名を決めたり、交通手段や通販手段を確認したりしましょう。

オフラインイベントの場合イベント申込時にサークルカットが必要になります。

冊子仕様・印刷所の選定、見積もり

どんな本にするのか、それをどこで刷るのか(はたまた自作するのか)、それらが何ページで何冊刷ったら1冊あたりいくらになるのか。これらが早い段階で決まっておくと今後が楽です。「イベントに間に合うまでに刷ってもらうならいつまでに入稿しないといけないのか」、「同人誌を刷るのにいくらかかるのか」、「何ページを目標に作るといいのか」などがぼんやり見えてくるためです。また、「こういった特殊装丁をするには早割を使わないとすごい値段になるので、絶対にこの日に入稿しよう」などの目標もでてきます。個人的には完成品のビジョンがどんどん明確になるので同人誌を作っていて一番楽しい工程。が、「同人誌は一冊いくらあたりならいいのか」「何冊刷ればいいのか」「そもそも立体物としてどういう本を作りたいのか」という初めての人にとって難しい部分にも直面します。

「そもそもどういう本が作りたいのか」は実際に発行されてる同人誌や一般書籍を参考にしてもらうのがやはりいいかなと思います(そう言う意味でもオフラインの同人即売会っていろんな人の作品が見れてすごく刺激をもらえます)。また、同人誌がやっているイベント合わせのキャンペーンなどを見て、使えるオプションから本の完成品を想像するのも良きかと思います。

しばらくはページ数も決定しないと思うので「仮」の内容で見積もりを取り、それらのすべてをスプレッドシートにメモしておくことをおすすめします(多くの印刷所は見積もりを長期で保存しておけないため)。メモする内容は以下です。

  • 見積もりを取った印刷所のURL
  • サイズ
  • セット名
  • 選んだオプション、紙や印刷方法の指定等
  • 納期
  • ページ数
  • 発注部数
  • 値段
  • 一冊あたりの単価

ページ数は8の倍数+4ページで検討するのがさまざまな印刷所で汎用性が効いていいと思います(20〜28ページまで値段が同じという印刷所もあるので)。プラスされる4ページは表紙・裏表紙を4ページと数え、それらを含んだ全てのページ数で注文することが多いです(本の中身が16ページなら、20ページとして注文する)同じ印刷所でページ数を変えて3種類ぐらい見積もりを取ると強固でしょう。
平綴じ本だと本文は偶数であればいいですが、中綴じ本だと4倍数である必要があります。また中綴じ本は分厚い本に向かない一方本の中心部分が隠れにくいメリットがあり、小説本で使うことはあまりなく、イラスト本で使うことが多いかなと思います。

印刷物は基本的に一度に印刷する数が多ければ多いほど単価が安くなります。「自分の同人誌なんて10冊も売れないし、それくらいでいいや…」と思う方もたくさんいるかと思いますが、とりあえず出てきた値段を割る10してみてから考えてください。発行部数は本当にめちゃくちゃ難しいし、値段の付け方も自由なので、ここで簡単にアドバイスできる内容ではないと思っていますが、「印刷部数に悩んだらなんか現実的っぽい値段になるまで刷る」も部数の決め方としてアリだと思っています。

グッズも同様の検討をしてもらうのが良いかと思います。

諸費用の確認

同人誌を刷る以外にかかるお金を確認したり、それをメモするスプレッドシートを作成します。オフラインの場合は机に敷く布、コインケース、作品を展示するための台、ポスタースタンド、ポスター、などが挙げられますがこれはまあどう言う設営をしたいかによりますね。
オンラインの場合は梱包材の手配が主になります。自家発送する場合はそれ用の封筒など。書店委託の場合は本を送るだけでいいことが多いですが、BOOTHの倉庫発送だと自身でクリアパック等で個別梱包することが推奨されています。

またサークルさんによっては名刺や簡単な納品書を添えている方もいらっしゃるので、真似したい方はそれらの段取りもします。

どちらにせよイベント参加費もきちんと費用としてメモしておきます。

設営の確認

オフラインの場合上記と被りますが、オンラインの場合はBOOTHのページを整備したり、pictSQUAREの店舗イメージを変更するなどの作業が発生するので、どこかでやります。

本文制作

事務的作業

さて実際に同人誌を作っていきますが、それでもいわゆる「創作らしい創作」ではない作業が少々発生します。創作する気力がないときに行います。

テンプレートを調達する

小説本、漫画本、イラスト本、グッズ、どれにしても印刷所で提供されているテンプレートをダウンロードする作業が発生するかと思います。
また本文のフォーマットが強固ではない小説本やイラスト本などは自分で作品を掲載する形態を決定する必要があります。これらの設定を行なっておきます。

私はネームから大体総ページが何ページになるのかなどを決めてクリスタでそのページ数を追加する作業などをここにあてています。

本を本たらしめるためのページを作る

発行する上で必ず用意しなければならないのは奥付です。

同人誌の奥付には何を書く?なぜ必要?【書き方の見本あり】 | 小冊子の印刷・製本ならブックホン

また欲しいと思えば中表紙や目次、後書きなども用意します。

再録の選定

再録本、または再録ページを作りたいと思った場合、それをどの作品にするか、また他のページにあったカラー形式で掲載できるかの確認や変換を行います。
「この絵を再録しよう」でフォルダーわけするだけでも締め切り前の自分が助かったりします。

制作作業

モノクロ作業

モノクロ本文の場合の本文作業のことをモノクロ作業と呼んでいます。

漫画を描いたり作品を作ったりするにあたって、どこがしんどくてどこがスムーズに行くかは人によって異なると思います。そのためこの部分は自分にとってはどうなのかを検討して、端的に言えば「下書きができる日は下書きばっか描く」「絵が下手な日はトーンを貼る・事務的な作業や他の作業をする」「そのために今トーンを貼ることもできるけどペン入れをしておく」などができるようにすると圧倒的に作業できる日を増やせ、作業に余裕ができます。

自分の場合は作品が完成に近づけば近づくほどコストが安くなっていって、下書きが一番苦痛、次にペン入れ、トーンとベタはゲームしながらでもできるので一番いいです。そのため今日は絵が上手い…!下書きが描けるぞ!!というときに下書きをいっぱい描きます。

またこうやっていろんなページをバラバラに仕上げるので、ネームはしっかり切るようにしています。

カラー作業

表紙を作ったりするのをカラー作業と呼んでいます。一番テンションが高いときにやります。いつやるか難しいと感じてるのでこの話はこれで終わりです。

素材集め

クリスタで漫画を描いている人間の意見ですが、同人誌に使えそうな素材を探す(というかこのコマのこれは素材や資料を使いたいなというものを探す)というのも「作業」として絵が描けない日に行います。難しい構図の場合は3D人形を置きますが、これも調子の良し悪しがあるのでいいときに一気にやります。

写植

ふきだしにセリフを入れる作業もまた必要ですが、かなり事務寄りなので、これも調子が悪いときにします。

クリスタEXを使っている人はストーリーエディタを使うのがおすすめです

tips.clip-studio.com

おわりに

これらの作業をちまちまちょっとずつ、10分でいいのでやるようにしています。コツコツやるぞというよりは、「同人誌を作るっていったのに作業しないでゲームしてる……」という罪悪感を1でもいいので軽減するためです。あとは歳なのでもう締め切り前の馬鹿力とかが全然出ない。ただ作品の作り方って人によって全然違うのでへえこいつはこうやってるんだなという程度で。

skebとpixivリクエスト 簡易比較

縁あって二種類の投げ銭つきお題募集サイトで依頼をいただいて納品したので、簡単な比較記事をかこうと思います。(半年ぐらい前に書いたものを手直ししているので、少し現状と異なる部分があるかもしれません)

現在も私はどちらも窓口を設置しているのですがこの記事を以って「どっちも窓口用意してるけど本当はこっちのほうがいいなあ〜〜(チラッ」とかいうつもりはないので、クライアント側・クリエーター側で利用するときの参考程度に留めてくれれば幸いです。

共通点

簡単に言えば好きなクリエーターに金を握らせてでも描かせたいものがある(あるいは金を握らせないと描いてもらないものがある)がまあそんな……ちゃんとした依頼というわけでもなく……描いてくれるならお小遣いをあげたい……。みたいな温度感のコミッションのやりとりをするサイトという感じです。

  • クライアント側のリクエストを受けるかはクリエーター側の自由
  • クライアント側はリクエストを送信した時点で支払いをし、受けられなかった・納品されなかった場合は返金(=リエーターへの支払い漏れはないが通らなかったリクエストでお金を払うことはない
  • リテイク・最初に送るリクエスト文以外のやりとりは原則禁止
  • リエーター側が目安の金額を設定できるが、金額設定はリクエストする側の自由
  • (インターネット上の名前さえも隠した)匿名依頼が可能(金銭のやり取りに自分の本名を明かしたりする必要はありません)

双方とも基本的にはクリエーター側の負担を減らすことに注力していて、特にリテイク禁止にはかなり力を入れている印象です。

Skeb - Request Box

  • リクエストを受けつけているのはイラスト・ボイス・テキスト
  • サイトの処理上1アカウントで受け付けられるのは1ジャンル、イラストもボイスもテキストもというのはできない様子
  • 納品形式を指定できる
  • 完成したイラストのサイト上の公開・非公開を決めれるのはクライアント側
  • サイト上処理が早い
  • 振り込み頻度を選ぶことができる(納品毎か月末一括か)
  • 支払い方法の選択肢があまり多くなく若干キツめ
  • 金額を自動設定する機能がある

肉声で何かを言って欲しいという文化に少々疎いのでそっちについては触れないでおきます、すみません。

スケブくん自体はいろいろあるコミッションサイトの派生であるため、基本的にはコミッションを受け付けるサイトとしての自我が強いです。

またskebくんはコミッションを通じたソーシャルネットワークサービスの傾向が少々強く、クライアント側の個人ページも作られリクエストしたイラスト一覧というのがでます。またリクエスト文は基本全文公開されます。「非公開」設定でリクエストを送ると送ったリクエスト文がskebによって公開されることはないですが、完成品も非公開になる(クライアントとクリエーターだけでやりとりしてskeb上では完成品は表示されない)というまあまあゴッツ目の二択を要求してきます(匿名でリクエストを送ることは可能です)。また非公開でもクリエイター側には全面的な権利は残されてるので、SNSに公開しなおすなどはできます(skebの個人ページに完成品が掲載されないだけ)。

俺は神に送るマシュマロ書くにも時間かかるし返信されていようものならピエッてなっちゃうので(無視されたらそりゃ泣くけどもよ)クライアント側って思うとskebくんのこれははずかし〜〜〜!!!って感じなんですけども人はどうですか?自分の周りだと依頼文がガッツリ公開されるという点で二の足を踏んでるフォロワーはかなり見かけた。Twitterでも「文学」などといっておもちゃにされている時もありますし。ただpixivリクエストよりかはコミッションサイトとしての自我が大きい分、クリエイター側のデータも見れるので、ファン行為というよりは依頼したブツが手元欲しいという気持ちで利用するのがいいのかなという感じはあります。

またファイルは1つしかやりとりできず、差分等のやりとりは納品するpdfファイルのレイヤーに仕込んでおくか、ツイッターでやるかになるので、そこまでやるのにすけぶ内では完結しないのかいという感じが少々微妙なところ。
これを書いた時はこのデメリットがあったんですが今は複数ファイル納品ができます。

クリエイター側から見ると返答期限や納品期限を自分で設定できるのは利点だと思います。サンプル透かしなども勝手に入れてくれるのもコミッションサイトの自我の強さを感じます。あとサイト上の処理がとにかく早いですね。いや、pixivくんが遅いんじゃけども……。

リクエスト - pixiv

  • リクエストを受けつけているのはイラスト・漫画・小説・うごイラ(pixivで投稿できる全ての形態)
  • pixivの投稿ページの派生でしかないため納品形態をシステム上で指定するのは不可能(リクエスト文に添えるのはマナー違反ではないと思いますが……)
  • 完成したイラストのサイト上の公開・非公開を決めれるのはクリエイター側
  • リクエスト主にだけ閲覧できるギフトデータというものを設定できる(※ただしピクシブからの納品物の確認が済んだあと)
  • 他人が送ったリクエストに対して同じ金額を上乗せして自分もリクエスト主と同じ恩恵(SNSでの転載やギフトデータ)を受けることができる「相乗り」機能がある
  • サイト上処理が遅め
  • 入金は月末〆一括のみ

最大手のイラストSNSの一部として投げ銭付きリクエスト機能を設けるという意思が結構強く、同人作家とそのファンに優しい作りなのはpixivくんだなという風に感じます。

ただ投稿されたイラストがpixivのガイドラインに抵触してないかの確認にガッツリ営業日を割いて、その上その修正が設定された締め切りに間に合わないと判断された場合リクエストがシステム側から棄却される、その上締め切りについては固定(60日)という強い制約があり、これが結構厳しいです。印刷所に入稿する時ぐらいの緊張感が必要です。

また、例えば「この漫画の続きをちょっとでいいから描いて欲しいです」っていうのを「イラスト依頼」で送った場合、クリエイター側が書き上げたのが「漫画」であっても「イラスト」として投稿しなければならなかったりするので、送る方も描く方も留意がいるかなという気はします。

ただリクエスト主にのみ見れるギフトデータを設定できることや、イラストの公開・限定公開をクリエイター側で選べるのは個人的に大きい感じがあります。限定公開であげて、あとで複数受けたものを全体公開でまとめてもいいわけですし、アイコン絵を描いて欲しいといわれたときにアイコン用にトリミングした差分を渡していいし、TRPG用の立ち絵を用意して欲しいと言われたときにPNG透過差分はギフトデータにというのでも構わないわけですし。
あと細かい点ですがどういうリクエストは受けつけますというのをかけるのもいいですね。skebくんはサイトのミニマムさを優先していて、skebのプロフィール文はイコールでTwitterのbioなので。

総評

  • 腐女子的自我が強いなら正直pixivリクエストくんが全体的に(気が)楽
  • 軽い兼業の気持ちでやるならskebの方が楽

スケブくんはとにかく全てがフルオープンなので、とかく公開方法をなんとかこちらでコントロールしたいような内容の場合はだいぶ憚られるかもしれません。pixivくんはやはりその点強いです。

ただ処理がめちゃくちゃ早いのと手数料が安い、そして振り込みが鬼早いので、コミッションサイトとしてはやはりスケブくんが強いです。

とりひき肉と豆のカレー(のレシピ)

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shikiharu.hatenablog.com

以前にも書いたが、去年からカレーを作って食べている。その中で「天才」のカレーを生み出してしまった。それがとりひき肉と豆のカレーである。最近は俺が作るカレーといえば、この豆カレーである。私はこれを作るたびに、産んでもいない自分の子供が「どうしてキミんところのカレーは牛肉とにんじんとじゃがいもじゃなくて、ミンチと豆のカレーなの?」と訊かれて泣いて帰ってくるところを妄想し、悲しくなってしまう。そしてウーバーイーツでフォロワーにこれを売り、800円ぐらい得たいなとも考えてしまう。叶わないので、大雑把なレシピを紹介する。

利点

  1. あまり包丁を使わないので簡単

利点じゃないところ

  1. 辛さ調整が難しい(ちょっと辛い)
  2. 俺は香草が大好きなのでご家庭になさそうな物が出てくる
  3. 目分量でつくってるから「くらい」とかいう

材料(二食分)

  1. 鶏むねミンチ 200g
  2. 玉ねぎ 1/2玉
  3. にんにく ひとかけ
  4. トマト(小) 1玉
  5. サラダに乗せるいろんな豆が入ってるやつ 100g 

    私はこれを使ってるけど大体何でも美味いです。黒豆はちょっと微妙だった。

  6.  S&B 赤缶 大さじ2くらい

    S&B カレー400g

    S&B カレー400g

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    辛さに影響するのでお好みで足したり減らしたりしてください。

  7. ハーブミックス 適量
    S&B ハーブミックス 4g×5個

    S&B ハーブミックス 4g×5個

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  8. クミンシード 小さじ1くらい
    S&B クミンシード 12g

    S&B クミンシード 12g

    • メディア: 食品&飲料
     
  9. 胡椒 少々
  10. 小麦粉 大さじ1くらい
  11. コンソメ 2粒 

    味の素コンソメ 固形 21個入箱

    味の素コンソメ 固形 21個入箱

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  12. バター 5g
    サラダ油やオリーブオイルでも可

 

作り方

  1. にんにくの皮と芽を取り除いて粗みじん切りにする。(粗みじん切りとは、適当に小さめにきっとけばよくて、別に大きくてもいいという意味)
  2. 玉ねぎも粗みじん切りにする。
  3. 鶏ミンチの入ったパックのラップを剥いで、ミックスハーブと胡椒をかける。ご飯にのせるふりかけぐらいの量でいいです。気分がいいなら混ぜ合わせておいてください(しなくてもいいと思います)
  4. 火をかけていない冷たいフライパンにバター、切ったにんにく、玉ねぎ、クミンシードを入れる
  5. そうするとまな板があくとおもうので、そこでトマトを8等分に切る。トマトはまな板で少し留守番してもらおう。包丁はもう使わないので洗ってしまえ。
  6. フライパンを弱火にかけてじっくり焼く
  7. たまねぎがしんなりしてきたら鶏ミンチをフライパンに入れる鶏ミンチは三回ほどに分けて入れて、すでにフライパンの中にいる玉ねぎたちとうまく混ぜるようなイメージで炒める。混ざりあったな…と思ったらミンチを足す、という手順でゆっくりやる。こうするとミンチがダマにならず、うまくいくとふかふかに焼き上がる。
  8. 鶏肉がピンク色から白色にかわり火がぼんやり通ったらトマトを入れてかるく炒める
  9. 一度火を止めて赤缶のスパイスを入れる。食感に影響するので気になる人はざるをつかってふるいかけてください。その後トマトの形が崩れるまで中火で炒める
  10. そこまでいったら火を止めて小麦粉をふるいかける。やはり食感に影響するので気になる人はふるっていれてください。そのまま火にかけずフライパンの中身と小麦粉がよく絡みモタモタするまで混ぜます。
  11. 水を加えますここで加水する量がすなわちカレーの量になるので、コップ一杯の水を入れた後、弱火にかけ、鍋の中身を確認しながら加水してください。
  12. ふつふつとしてきたら最後にコンソメと豆を入れ、軽くかき混ぜます。火は止めなくていいぞ。
  13. 水を入れたとは長く煮込む必要はありません(豆はすでに茹でてあるので)。完成です。

作れない人はうちにきてください。

では。