おまえきけ

140文字で足りないときに連投してリムられないための場所

僕たちはどんどんサイエンスフィクションの世界へと向かっている

先日ソフトバンクで大規模な通信障害がありましたね。私もソフトバンクユーザーであるため煽りをバッチリと受けました。

www3.nhk.or.jp

障害が起きた時はWi-Fi環境にいたので障害が起こっていることを知れたのだが、ない環境で遭っていたとおもうとぞっとする。常日頃「世紀末、みんなでツイッターしながらすごしたい……❤︎」などとほざいていたが先に電波塔がやられる可能性を思いだす事件だった。侵略してくる地球外生命体様におかれましては電波塔は最後にしてください。

これとは別に困ったことに出会ったので日記として認めます。

 

はじまりは何気ないつぶやきだった

ここ数ヶ月私の使っているiPhoneは知らず識らずの内に容量が圧迫していたらしく、OSをアップデートする隙間もない、だからiCloudに写真を移せって言ってるんだ……とうるさく、勝手に使わないアプリをアンインストールするなどの暴挙が続いていたため(※初回は自分で頼んだ記憶があるのでこれは脚色)いい加減容量をあけてやるかと思い立った。

Macに接続しバックアップをとりアップデートをかけた、まではよかったがアップデート中にエラーがあったのか再起動しない、いわゆるリンゴループというやつに陥ってしまう(どうでもいいけどこういう呼び方をするのをこの時初めて知った)。
まあしょうがない、復旧をかけるかと思うとMacたんはこうおっしゃる

「復帰させたいならiPhoneに最新のiOSをいれてもらわないといけない。iPhoneに最新のiOSを入れたいなら、Yosemiteは卒業しろ」

………………………。
そうか……………………………………。

私がMacを古いOSのまま放置していたのには理由がある。AdobeのCS製品を動かしているJavaがYosemiteより先のOSではサポート対象をやめる、つまりAdobeの家庭用製品が動かなくなり月額制のクリエイティブクラウドに移行せざるを得なくなる現実から逃避してきたのだ……。一銭にもならん……こともないが、趣味の、しかも月にそう描かない趣味のイラストのために毎月5000円強支払うのははっきりいってふんぎりがつかない。
しかしここにきてまさかの事態に。まあ仕方がない。いずれ来る日だった。世紀末と同じだ。動作は不安定だがJavaそのものは動くという情報も得てMacを最新OSにアップデートするのをお願いし、その日は寝た。

翌朝

Macを確認しに行くと無事OSはアップデートできていた。液タブの動作も確認し、キーボードの認証も済ませた。Javaを入れて、イラストレーターの動作も確認した。これならフォトショも動くだろうし、このイラレの動作が不安になっても契約するのはイラレだけで良さそう。ひとまずほっとした。

さてiPhoneだ、とおもいiTunesを立ち上げる。リカバリーモードのiPhoneを認識したiTunesに私はアップデートを指示した(なぜならOSをあげたから!)

「AppleIDのセッション切れをしたので、ここにIDとパスワードを入力してください❤︎」

おーいいですよいいですよ。

「二段階認証が有効になっています。お使いのディバイス上に表示されているセキュリティコードを

いやっ!!!その!!!!ディバイスが!!!!うごかないから!!!今!!!!復帰を!!!!!

困った。世は大二段階認証時代。ドアの鍵も2つだし、パスワードも2つの時代だ。FF14ワンタイムパスワードも導入しているしもちろんAppleの二段階認証も導入している。そしてそのキーはすべてこの携帯電話ということになっているiPhoneが握っている。ただし今は文鎮。

ひとまずAppleのサポートに泣きつくことを思いつく。信者の私が言ってもあまり信ぴょう性はないので話半分に聞いて欲しいがAppleのサポートは大企業のカスタマーサポートにしてかなり優秀だと思う。任天堂の次くらい。特にチャットでサポートしてくれるのは電話恐怖症の私にとっては最高だ。
該当する事象を選択していくとどうやらIDに関することはチャットではやりとりしてくれないらしい。電話か……。その電話する機体がぶっこわれてるわけだが、Macは通話もできるしな、なんとかしてくれるのかもしれない、そう一抹の希望を抱いて通話でのサポートを頼むと

「AppleIDでログインしてください」

えっ…………??

「二段階認証が有効になtt

なるほど。俺はサポートを受けることもできないのか

涙目で調べると、このような状態は「パスワードを忘れてしまったのでログインできない」という状況に当てはまるらしい。そんなことは1ミリもないのだが仕方がないのでそうする。AppleIDを入力して紐づけてある電話番号を入力する。

「私は賢いのでいいことをしてあげました。その紐づけてある電話番号が登録されてるSIMカードが刺さってるディバイスにパスワード復帰のプロセスを送信してあげましたよ。えらいでしょ。どやっ」

いやあのね何度目だこのやりとり

「えっそのディバイスが使えない?うーーーんじゃあ親族お友達のiPhoneiPadはありますか?それから復帰プロセスを組んであげてもいいですよ」

なるほど。それはでかした。我が家には(テクニカにぶちこんだ1万ちかい課金がなかったことなってから)埃をかぶって久しいiPadくんがいる。なおこのiPadiTunesにログインしっぱなしなら何の問題もなかったのだがいかんせん放置していたのでメールアドレスを変えるまえの昔のIDで紐づけたまま放置していた。画面の指示に従い進めていく。

「ではここに信頼できる人の電話番号を入力してね!」

………………????????
なるほど。
これはどうやらiPhoneを想定した仕組みのようで、その機体に紐づけられている電話番号にSMSないし音声案内することでパスワード復帰のプロセスを組んでやるという仕組みのようだ。しかし我が家のiPadは文鎮、家の中のWi-Fiにつないでゲームをするだけの無力な存在であるため当然電話番号など振られていない。

しょうがないのでこれも断念する。Appleのサイトにいって最終手段であるAppleにアカウントそのものを復旧してもらう手段にでようと考え手続きをする。言ってしまえば身分証を完全になくしてしまった奴が市役所に泣きついて自分が自分であることを証明してもらう作業に近く、本人確認に時間を取るためアカウント復帰までには時間がかかるとのことだがもう完全に背に腹は変えられない。手続きを進める。

「じゃあもうしょうがないからここに信頼できる人の電話番号を」

俺が天涯孤独の身であればここで完全に終了である。が、幸いなことに親兄弟とも連絡がつくし、なんなら配偶者までいる。しょうがない。SMSを送るだけだ。電話番号を借りよう。
そうは思ったがここで重大なことに気がつく。まず電話ができないiPhoneが文鎮となってるからだし、そもそも電話恐怖症が固定電話など契約するか?答えはノーである。
次にLINEにログインすることを考えたが、ここでもiPhoneとの二段階認証がきいているiPhoneは依然文鎮である。
親とGMailする間柄でもない。配偶者とは他のSNSでも繋がっているが人間面白いものでこれと決めた連絡手段があると他はまめにみない。私の配偶者にとってのそれはLINEなのでツイッターのDMもDiscordのDMもこれまで届いた試しがない(なぜなら連絡が来るならLINEと信じ込んでいるから)。
困っていたら偶然ツイッターで大暴れしていたのを読んでいた配偶者と連絡がついた。ラッキー。事情を説明して電話番号を借りる。できれば配偶者が休憩している間に片付けたい。
ほにゃほにゃほにゃ〜

「ごめんちょっと自分認証コード送りすぎとちゃう?怪しいわあ。また時間を置いて来て」

だーーーかーーらーー君がアクセスできないディバイスに一方的に認証コードを送ってるんじゃん!!!!!!

詰み。詰みである。目の前に駒がきてる系の詰みじゃなくてキング以外の全ての駒を奪われたから実質詰みみたいな詰み。
夫婦同姓同棲同衾の身なので仕事から戻った伴侶に同じことお願いすれば済む話だが、まだ陽は高い。私は宝物庫の周回もしたい。始皇帝のスキルレベルを上げたい。FF14にログインしてサブマリンボイジャーを確認したい。

京都府京都市までは電車で30分、今年できたばかりのApple Storeにあそびに……じゃないすがりにいくという手段もあるが、おそらくここに書いたことを1から説明して「こうするしかないんでしょうか(泣」「そうですねこちらでは特にどうしようも……」という会話を行うことになるのは自明。もしかしたらストアの店員さんが電話番号を貸してくれるかもしれないが、最悪消化固定に土下座しなければならない。あるいはiPhoneだけ復帰させてくれて中身のデータはともかくSMSだけでも受け付けてくれる状態になるかもしれないが……。

ん?待てよ?
中身のデータを不問にすればSMSを受け付ける状態にするのは普通にできるのでは?

天啓だ。そう、なにもアカウント復旧に凝ることはない。この文鎮がとりあえずSMSを受け取ればいいのだ。そしてAppleIDにログインする。あとは二段階認証を解除するなりなんなりすればいい。もしデータの引き継ぎがうまくいかず吹き飛んでしまうと困るのは引き継ぎコードを発行してないエフゴと、強制解除パスワードのメモをどこに保存したかすでに記憶がないスクエニワンタイムパスワードぐらいだが、どのみちアップルにアカウント復旧をお願いしたら似たような時間がかかる。試そう。何事もチャレンジ。

iTunesにもどって今度は復帰をお願いする。「じゃあアップデート復帰かけるけどいいね?」という問いに了承する。するとアップデートに必要であるためApple IDを要求してくるこれに付き合わない方がいいのかもしれないとおもいキャンセルを押すと復帰がはじまった。俺の思いが通じたのかもしれない。

無事に復帰されiPhoneは新しい人生を歩むか、今までのバックアップデータから復元するかを求めてきた。
一応バックアップから復元するようにお願いしてみる。私はAPを消費したい。ここで二段階認証を求められたら本物の詰みである。一度iPhoneには新しい人生を歩んでもらわねばなるまい。

アクティベーションロック機能が作動しました!!!ビーッ!!!!」

なんて?!
初めてみる文言だが先ほども書いたように二段階認証の類だと詰む、お前が二段階認証をする機械だ。とおろおろしていたらAppleIDに登録しているメールアドレスにAppleからメールが。それを開くとあれよあれよと画面が進む。よくわからないが認証が成功したらしい。

「復元には4時間かかります」と言われてこの文章を書き出したが、1時間かけて4500文字を書き上げたのちに覗きにいったら3時間になっていた。本当に4時間かける気だ。

 

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 というわけでなんとかなった

まあ常識人だからバックアップをとりアップデートをかけてから不要データを消そうと思っていたわけで整理は今からなんですけど…